WRFファイルをMP4に変換する
Webex Trainigs などで録画したファイルや、Windows でローカルPCに録画したファイルは、wrf形式で保存され、クラウドストレージへアップロードされます。wrf形式の動画は、スマートフォンやタブレット端末から閲覧することはできません。これらのファイルを、スマートフォンやタブレット端末から閲覧するためには、wrfファイルをmp4形式に変換し、再度アップロードする必要があります。このページでは、wrfファイルをmp4に変換する方法を示します。
注意:本手順はWindowsのみ対応しています。
WRF2WMV Converterをインストールする
wrfファイルを直接mp4に変換することはできません。そのため、まずはwrf形式のファイルを wmv (Windows Media Video)形式のファイルに変換し、さらにwmvファイルをmp4に変換する必要があります。
wrfファイルをwmvファイルに変換するためには、Cisco社が提供する「WRF2WMV Converter」を利用します。
まず、WRF2WMV Converterのダウンロードサイトへアクセスします。Cisco社の公式サイトにアクセスしてください。
サイトにアクセスしたら、「ダウンロード」と書かれている場所までスクロールします。
「atwrf2wmv.zip」というリンクがありますので、クリックします。

以下のページに移動します。atwrf2wmv.zip をダウンロードします。ここでは「Download」ボタンを押します。

「Download」ボタンを押すと、ブラウザの下部にファイルをダウンロード開始する旨が表示されます。それぞれのブラウザの表記にしたがって、ダウンロードを行ってください。たとえばGoogle Chromeの場合は、ブラウザ下部に以下のように表示されます。

atwrf2wmv.zip ファイルがダウンロードされているかを確認します。多くの場合は、「ダウンロード」フォルダにダウンロードされています。「ダウンロード」フォルダに保存されていない場合は、お使いのブラウザ設定でダウンロードしたファイルはご自身のPCのどこに保存されるかを確認してください。

atwrf2wmv.zip ファイルは圧縮ファイルなので、展開します。ファイルを右クリックして「すべて展開」をクリックします。

クリックすると以下の画面が出てきます。ここでは、展開したファイルをどこに保存するかを指定しています。

展開されると、インストールファイルが保存されているフォルダが表示され、「atwrf2wmv」というファイル名のインストーラが保存されます。

atwrf2wmv インストーラをダブルクリックします。インストーラーが起動し、以下の画面が表示されます。この画面が出てきたら「Next」をクリックします。

ライセンスに同意する旨の画面が表示されます。ここでは「I accept the term in the license agreement.」を選択し、「Next」をクリックします。

Setup Type を選択します。ここでは「Complete」が選択されていることを確認します。確認できたら「Next」をクリックします。

ソフトウェアをインストールする場所を選びます。ここでは、初期設定で提示されているままの場所にインストールするので、「Next」をクリックします。

「Ready to Install the Program」と出たら、インストール準備が整いましたので、ここで「Install」をクリックします。「Install」をクリックすると、wrf2wmvコンバータのインストールが始まります。

インストールが完了すると、以下のように表示されます。ここで「Finish」を押して、インストーラを終了します。

デスクトップに「Webex Converter」というアイコンが作成されています。これをダブルクリックすると、Converterが起動します。

WRF2WMV Converterを使って wrfファイルを wmvに変換する
前提として、変換するwrfファイルを既にお使いのPCにダウンロードしている必要があります。
デスクトップ上にある「Webex Converter」アイコン(下図)をダブルクリックして、Coverterを起動します。

起動すると以下のような画面が表示されます。ここで「Add」ボタンを押して、変換したいwrfファイルを選択します。

以下の画面が表示されます。ここで変換元のwrfファイルを指定します。Source Fileを選択する部分で「Browse」ボタンをクリックします。

お使いのPCからファイルを選択する画面が表示されます。ここで、変換したいwrfファイルを選択し、「開く」をクリックします。ここでは「test」というファイル名のwrfファイルを指定しています。

Source Fileとして test.wrfが選択され、Output Fileにtest.wmvと記載されています。確認出来たら「OK」ボタンを押します。

以下のように、変換するファイルの情報が表示されます。左下の「Start Converting」をクリックして、変換を開始します。

wrf ファイルの変換がはじまります。変換中は、変換の進捗を確認することができます。

変換が完了すると、以下のように進捗を示す棒グラフが一番右に達します。この状態になれば変換は完了していますので、「Close」ボタンを押して画面を閉じます。

変換時に特に設定変更していなければ、変換された動画(wmvファイル)は、変換前のwrfファイルと同じフォルダに保存されています。フォルダを開いて、変換されたwmvファイルが保存されていることを確認してください。

HandBrakeをインストールする
wmvファイルをmp4へ変換する方法はいくつかあります。ここでは一例として、フリーソフトのHandbrakeを利用した方法について紹介します。
まず、Handsbrakeのダウンロードサイトへアクセスし、赤い色の「Download HandBrake 1.3.1」ボタンをクリックします。バージョン表記(1.3.1)は2020年4月29日時点のものです。新しいバージョンが公開されたら、表記は変更されている場合がありあます。

Downloading… と表示されるページに移動します。また、同時にHandsBrakeのインストールファイルのダウンロードがはじまります(2020年4月29日時点では、ファイル名はHandBrake-1.3.1-x86_64-Win_GUI.exeです。バージョンアップにより 1.3.1以降の表記が異なる可能性があります)。

HandBrake-1.3.1-x86_64-Win_GUI ファイルがダウンロードされているかを確認します。多くの場合は、「ダウンロード」フォルダにダウンロードされています。「ダウンロード」フォルダに保存されていない場合は、お使いのブラウザ設定でダウンロードしたファイルはご自身のPCのどこに保存されるかを確認してください。

HandBrake-1.3.1-x86_64-Win_GUI をダブルクリックしてインストールを開始します。
ダブルクリックすると以下の画面が表示されます。「Next」をクリックします。

ライセンス情報が表示されます。「Next」をクリックします。

インストール場所を指定して「Install」ボタンをクリックします。

インストールが完了すると、以下の画面となります。「Finish」をクリックします。

HandBrakeで wmvをmp4へ変換する
デスクトップ上に、HandBrakeの起動アイコンが表示されます。これをダブルクリックして、HandBrakeを起動します。

HandBrakeを起動すると、以下の画面が表示されます。右側の灰色の部分、「Or drop a file or folder here」のところに、変換したいwmvファイルを、マウスでドラッグします。

ドラッグすると、以下のような画面になります。右側に、ドラッグしたwmvファイルのプレビューが表示されます。
Format を「MP4」に設定します。

変換のパラメータをいくつか設定します。ここでは、以下の通りに設定変更を行います。
・プリセット: Fast 720p 30
・ビットレート:800kbps
・フレームレート:30fps
プリセットの設定を変更する
右上の「Presets」ボタンを押して、プリセットを開きます。プリセットのリストが開かれるので、「Fast 720p 30」を選択します。

ビットレートを変更する
真ん中の「Video」タブをクリックして、ビデオ関連の設定を表示します。ここから、ビデオの変換設定を行います。
「Avg Bitrate (kbps)」のボタンをチェックし、その隣の空白に「800」と記入します。

フレームレートを変更する
同じ「Video」タブの中にある「Framerate(fps)」の項目を探し、「30」を選択します。

下のほうの Save As: の部分を確認します。ここに、mp4形式へ変換後のファイルの保存場所(ファイルパス)が記載されています。 この場合、ファイルパスは「C:¥Users¥yosuk¥Videos¥Test-1.mp4」となっておりますので、ユーザーの「ビデオ」フォルダの中に「Test-1.m4v」というファイル名で保存されます。保存先を変更したい場合は、「Browse」ボタンを押して保存先を指定します。

ファイルパスの末尾に注目してください。ここが「.m4v」になっている場合は、これを「.mp4」と修正します。マウスカーソルをクリックして、直接文字を書き換えます。

上部にある「Start Encoding」ボタンを押して、変換を開始します。

変換が終了すると、右下に「Queue Finished」と表示されます。

Save As: で指定した場所を開いて、mp4形式の動画が保存されていることを確認します。この例では、「C:¥Users¥yosuk¥Videos¥Test-1.mp4」となっており、ビデオフォルダに保存されていますので、「ビデオ」のフォルダを開きます。

ビデオフォルダに Test-1 という名前のファイルが保存されていることを確認します。
MP4ファイルをクラウドストレージへアップロードする場合は、「動画をWebexクラウドストレージへアップロードする」を参照ください。
WRFファイルをMP4に変換する方法の説明は以上です。